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高齢になったときもスチームサウナが良い理由

こんにちは、現場担当の中田です。
先日、自宅近くの親しい年配ご夫婦宅がリフォーム工事をしているのを見かけたので、少しお邪魔して参考までに工事の内容を伺いました。築45年のお住まいで、水漏れが発生した在来浴室を丸ごとユニットバスにやり替える工事と、冬は寒いので浴室と脱衣室に暖房を設置するということでした。「良くなりますね。」とお礼を言ってその場を後にしたのですが、何かもやもやとする気持ちになり、ふと亡くなった祖母のことを思い出しました。

祖母が自宅をリフォーム

田舎で一人暮らしだった祖母は、身内の家に同居をすすめられていましたが、長年慣れ親しんだ家を離れたくないと言ったため、母屋とは別にあった浴室を居間の近くに移すリフォーム工事をしました。その時の私は、祖母が楽になるからよかった、と思っていたのですが…
その後尋ねた時には、「自分だけの為にお湯を張るのが勿体ない」とか、「膝もよくないことから掃除も大変だから」と、浴槽を使わずシャワーだけで済ませていた祖母。また、冬場は寒いからという理由で、週2~3回しか浴室を使っていませんでした。そんな話を聞いて当時の私は、「年を重ねると色々面倒になっていくんだな」といった風にしか感じていませんでした。

スチームサウナの良さを知って感じること

今はアイトフースでの仕事を通して、スチームサウナの良さを知りました。そして自らもスチームサウナがある暮らしをする中で思うことは、「祖母は、お風呂に入ることが面倒になっていたのではなく我慢をしていたんじゃないか」といこうことです。スチームサウナならお湯の無駄を気にしたり、毎日浴槽を掃除したり跨いだりする必要はありませんし、なにより浴室が寒いことは絶対にありません。

祖母は、大好きだった家で最後まで暮らすことができて、幸せだったと思います。ただ、当時の自分に今のような知識があれば、もっと暮らしを楽しむ手助けが出来たのではないかと感じるのです。その時はまだスチームサウナの存在すら知らないのでどうにもならないことなのに、なぜか悔しい気持ちになってしまいます。先日もやもやしてまったのは、祖母の暮らしとご近所のご夫婦の暮らしが被って思えたからかもしれません。

スチームサウナという言葉だけ聞くと、何か贅沢品のように感じてしまうかもしれません。ですが、福祉大国のスウェーデンで元々は、介護の為に開発された入浴設備です。その本質は、単純に生活に必要なもので、長く住めば住むほどより実感できるものだと思います。スチームサウナの可能性を信じているからこそ、その良さを伝えることの大切さを感じています。