アイトフース

BLOG

アアルトから学ぶ、建築と家具

こんにちは、アイトリブの藤原です。
私はアイトフースに入社してから岡山のアイトリブリアルショップで仕事をさせていただき、北欧インテリアを中心にさまざまな家具や照明、ラグ、小物などに触れながら デザイナーのことを少しずつ勉強しています。
今日は、フィンランドの家具メーカーartekの創業者でデザイナーとしても活躍していたアルヴァ・アアルトについてお伝えできればと思います。

アアルト建築にみる家具

アルヴァ・アアルトはフィンランドを代表する建築家で、生涯200を超える建物を設計し「北欧の賢人」と呼ばれていました。公共施設や住宅などを手がけ、そこには共通して「建築は家具と補完し合うもの」という考え方がありました。

有機的なフォルム、素材、そして光が絶妙に調和した建物、そこで過ごす人たちがより豊かさを感じられるように、おのずとインテリアまでデザインをするようになります。

パイミオ サナトリウム(1933年竣工)

患者の心を癒し、明るくするようなカラーをほどこした建物内外

パイミオ サナトリウムに並ぶ「41 アームチェア パイミオ」

アアルトの代表的建築でもあるパイミオのサナトリウム(結核療養所)。
建築だけでなく、椅子や照明などをトータルにコーディネートした事例としても有名です。
そこで患者のために作られた「41 アームチェア パイミオ」(1932年)は、広く湾曲した合板の背もたれに座ると自然と胸がひらき、症状を和らげるように計算されています。
当初はクロームメッキスチール製のチェアを検討していましたが、冷たい印象を与える無機質な素材は長期の療養生活で使うには相応しくないのではと考え、あたたかみのある木製の成形合板で身体に負荷がかからないデザインにしたといわれています。
パイミオチェアをきっかけに、アアルトは建築家としてだけでなく家具デザイナーとしてもその名前を世界に広めていきます

アアルトハウス(1936年竣工)

玄関 ファサード

ダイニング

リビング/日本建築に関心を持っていたアアルトは、その影響かフィンランドではめずらしい引き戸や窓にすだれを採用しています。

子供部屋

インテリアへのこだわりは、アアルトが亡くなるまでの40年間を過ごした自邸にもみられます。
住宅に対する家族の理想と住まうことについて大切に思うコンセプトを多く取り入れ、また事務所兼スタジオとして実験的にも使われていた建物です。
随所にみられる造作家具は、この住宅のために特別にデザインされました。

リビングには今もartekで生産されている家具や照明に混ざって、アアルトお気に入りのアームチェアや妻アイノ・アアルトのグランドピアノが、そしてダイニングでは新婚旅行でヴェネチアに訪れた際に購入したチェアが並んでいます。
写真には写っていませんが、空間が切り替わるところではコードや合板、布など吟味された素材がアートのように壁に飾られており、家全体から夫妻がインテリアを楽しんでいたことが伺えます。

補い合う、家と家具

家具目線の計画で、8人掛けのテーブルがゆとりをもって配置されたコンパクトな23帖のLDK

座り心地のいいチェアや優しい明かり、お気に入りのインテリアに囲まれて過ごす家でのひとときが日々の暮らしをより豊かにする。
シンプルかもしれませんが、そんなヒントをアアルト建築から改めて学ぶことができました。

家の中にいながら季節の移ろいを感じられる設計

アイトフースの家づくりでも、お客様の生活をイメージしながらの“トータル提案”を大切にしています。
住み手の所有されている家具、新居用に新調される家具を把握し、家という箱だけでなく その中に配置する家具や照明に至るまでの繋がりを意識してプランすることで、例えばソファに座って窓から見える植栽の美しさをふと感じることができます。

機能と性能がともなった一年中快適な家と、日常の何気ない瞬間に寄り添うインテリアがお互いに補い合う空間を、アイトフースのモデルハウスでぜひご体感ください。

* こちらの記事でお知らせさせていただきましたが、この度アイトリブ岡山リアルショップは7/19(火)の営業をもって閉店となり、新しく早島町にOPENするアイトフースモデルハウス/サウナショップと一緒になってリニューアルオープンいたします。
リアルな住空間でのインテリアをご体感頂ける場所となりますので、楽しみにお待ち頂けましたら幸いです。

画像出展:artek , ALVAR AALTO

関連記事