木ままな民藝トーク(こころモデルハウス)
- Publish :
- 2015.07.23
- Category :
- ブログ
「北欧モダン×民芸展」
湿度も上がり、空には夏の雲。季節は、すっかり夏模様… アイトフースこころモデルハウスでは、「北欧モダン×民芸展」ということでイベントを開催させていただいています。(~7月27日迄)19日の日曜日は、木ままや 店主 掛谷さんに「民藝」について、ご自身の型染め体験などを中心にお話していただきました。山内武志さんの作品である座布団に可愛くおさまっている?左端のお方が…掛谷さん。私の下手なあいさつの後、それはそれは、流暢な語りで…気ままではなく…木ままなトーク。民藝というものが身近に感じるのでありました。お話後は、「掛谷さん」ではなく、「師匠」または「姐さん」と呼ばせていただこうと思ったほどです。それにしても、27畳程の決して広すぎないLDKの中、外気温30℃超え!スタッフを含め30人以上がモデルハウス内に…うだるような暑さ?どうなるのか少々不安でしたが…期待を大きく外してくれて…本当に快適でした。改めて、冷水パネルによる輻射冷房システムの良さを実感することができました。 これは予期せぬ収穫です!
人間国宝の 故芹沢銈介(せりざわけいすけ)氏に師事し、型染めを学んだ山内武志さんの生み出した型紙は、手ぬぐいだけでも80種類以上…ちなみに、手ぬぐい(税込み¥1,300)らしい…手仕事の手間と温もりある図案など、聞けば聞くほど「安過ぎでっしゃろ!」となる民藝とはそのような物らしい…TV上の暖簾も山内さんの作品ですが、早々とお嫁入りし、リビングの壁を彩られているようです。他にも、堂々とした色使いとモダンで華のある、大胆なデザインが魅力的な暖簾がモデルハウスの中で、シックリと調和しているところをご覧頂たく思います。西日本では、ご覧いただける機会が少ないようですので、ぜひ、お気軽にお越し下さい。
同空間の中には、ウズベキスタンのイカットと呼ばれる絹絣クッションや、トルコのキリムや絨毯など、世界の民藝ともいえる物たちが…どれも「手仕事」という共通項があるので違和感なしです。写真のキリムは通常のキリムより細い糸で織られた、手仕事ならではのアブラッシュが美しい珍しいキリムです。
日本の民藝は欧米のデザインもに影響
山内さんの型染め作品は、華やかでありながら決して俗っぽくならず、品格があります。半世紀以上前に「民藝運動」の推進者である、柳宗悦や河井寬次郎らとも交流したフランスのデザイナーシャルロット・ペリアンは、「民藝」の理念に共鳴し、若き日の柳宗理も、デザインに対する彼女の姿勢に大きく影響を受けたと言われています。フィンランドのア・アルトなど、建築やデザインの巨匠である人々が日本との交流において、影響し合い、共通項が多く見られるというわけです。 個人的には、かれこれ20数年前の20代頃の昔々に出会ったスウェーデンの器が、あまりにも日本の器にしか見えず、その事が北欧との最初の出会いであったように思います。砥部焼はデンマークのロイヤルコペンの器とよく似ているし… 「北欧と日本」 北欧は、日本から遠い国ですが、最も感性が近い国だと思います。このイベントでそんなことを感じていただければ大変嬉しく思います。
「民藝っておもしろい」
こちらは沖縄で最も古い奥原硝子製造所(琉球硝子)の器たち。型染めのテーブルセンターの上に馴染んでいます。発注して数ヶ月…いつ入荷するか読めないらしい。沖縄時間ならぬ…沖縄未知の時間?今回、何とかイベントに間に合わせていただきました。厚手でたくましくエネルギッシュな質感を出すために手間のかかる再生硝子を、今なお、使い続けているということ。「民藝っておもしろい」そんなことを十二分に感じさせてくれる作品たち。使って良さが分かる作品たちです! 住宅会社のモデルハウスですが、お気軽にお越し下さい。場所など詳細は web topにてご覧ください。