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【取扱商品】北欧デザイナーと代表作(ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、ナンナ・ディッツェル)

Publish :
2015.03.13
Category :
ブログ

アイトリブでは、「本当にいい物を長く、愛着を持って使う」という北欧で強く根付いている考え方を取りいれ、デンマークを代表するハンス・J・ウェグナーや、ボーエ・モーエンセン、ナンナ・ディッツェルなど、半世紀以上愛され続け名作でありながら日々の暮らしで「使える北欧家具」を中心に厳選しています。 1930年から1960年代にかけてデンマークを中心に、「名作椅子」と呼ばれる椅子が多く生まれた時代です。 北欧住宅を専門に住まいづくりをさせていただいている、アイトフース での過去20年の家具計画の中でも確信を持ってお勧めし、信頼をいただいている椅子たちです。 そんな椅子たちを生みだした北欧を代表するデンマークのデザイナー、ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、ナンナ・ディッツェルの3人と代表作のチェアをご紹介していきます。

3人のデザイナーと3つのチェア

ハンス・J・ウェグナー (1914-2007) 北欧を代表する世界的家具デザイナー のウェグナーは「世界中で最も優れた家具職人」と呼ばれていました。 その家具職人の経験があるからこそ、デザインの美しさ・素材・構造・座り心地の良さを追求できたのだと思います。 そして、家具の中でもウェグナーが一番愛情を注いだのは最も難しく奥が深い「椅子」です。 生涯で500種類以上の椅子をデザインし、そのうちおよそ100種類が今も生産されています。

あまりにも有名すぎる椅子 Yチェア(1950)ですが、Yチェアは背がローマ字の「Y」の形のパーツから名づけられました。 座った時の安定感や座り心地の良さを追求し、職人によって100を越す製造工程でつくられています。 緩やかな弧を描いた肘掛に腕を伸ばせば、より快適に安らぐことができます。 昨年は、ウェグナーの生誕100年にあたり、100周年記念モデルのYチェアなどが販売されています。 そのモデルはデンマークの森林でウェグナーが生まれた年に植えられ、管理された樹齢100年のビーチ材から作られています。 尚、その記念モデルのYチェアの国内在庫は、あとわずかになっておりますが、アイトリブでも数台在庫しておりますのでお問合せ下さい。

ボーエ・モーエンセン  (1914-1972) 良質な家具を庶民のために提供することに尽力したデザイナーです。 F.D.Bという日本の生協にあたる家具部門の責任者をして「普段に使う道具としての家具は、より美しく、より堅牢に、より安く」というコンセプトで、デンマーク国民を豊かにしたいという想いで家具づくりをしたデザイナーです。 現在、本国ではYチェアよりも多く使用されているとのことで、正に、デンマーク国民から愛され「国民の椅子」と呼ばれる椅子をつくりました。

こちらがモーエンセンの代表作「国民の椅子」と呼ばれた J39(1947) です。 アイトフースでも10年以上お使いいただいているユーザー様も珍しくない椅子ですが、シンプルな構造に耐久性に優れた木材を使い、アームがなくても落ち着いて寛げる定番的ダイニングチェアです。座面のペーパーコードは中央が凹むように編まれており、座るとお尻を包むように安定し、紙なのに思いのほか丈夫で、普通に使えば30年は使用に耐えるのではないかと思います。 もし、ダメージになっても日本に編める職人さんがいらっしゃいますので安心です。 モーエンセン自邸のダイニングもこの椅子が使われていたことから、本人の愛着も窺えます。

ナンナ・ディッツェル  (1923-2005) 色彩豊かな家具と空間との調和を追求したデンマークで最も有名な女性デザイナーです。 また、家具デザイン以外にもテキスタイルやジュエリーなど多方面にわたり活躍しました。 常に新しい素材に興味を持ち、様々なモノからインスピレーションを得て、素材感を最大に活かした女性らしいフォルムと機能美は逸品です。

ハンギングエッグチェア(1957) 丸みを帯びたやわらかい卵形のフォルムのこの椅子は、庭のための吊椅子として考えられたようで、籐で一つ一つ丁寧に手編みをしているこのチェアは、休日にゆっくり音楽を聴いて本を読んだり、外の庭を眺めたり、うたた寝をしたり…。そんな大人の安らぎとユトリ時間を過ごし、幸せになれるチェアだと思います。 アイトリブでは、ニューノルディックなブランドmuutoのクッション、国内では珍しいモダンデザインのキリムや、パッチワーク絨毯などと合わせてより魅力的にご提案させていただいています。 紹介した3人のデザイナーの椅子に共通していることは、半世紀以上経って、なお愛され続けられているロングセラーであり、今の時代でも新鮮さを全く失っていません。 どんな空間にもさりげなく日常を満たしてくれる椅子、細部の美しさは生涯共にしたい逸品です。 なぜそこまでこだわっているのか、それは、毎日一緒に暮らす物… そして、次世代に伝えることの出来る普遍的なデザインだから、将来子や孫に受け継ぐことができたり、そうでなくても購入者が存在し、使い続けてくれるとしたらどんなに素敵なことでしょう? また、アイトリブでは販売させていただくだけではなくこれらの家具を長く世代を超えてお使いいただくため、木の手触り感を生かすデンマーク特有のメンテナンス方法、次世代の子供たちにも自然素材の良さ、長く愛着を持って使い続けることの大切さも、北欧家具を通してお伝えしていきたいと考えています。

author kumamoto