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高断熱高気密住宅 完成見学会(岡山県井原市)

Publish :
2016.07.10
Category :
ブログ完成見学会・イベント

久しぶりな岡山での完成見学会は、井原市で開催させていただきました。 岡山市内からも約1時間の距離... 参加いただける方は少ないと予想しておりましたが、予想に反して、ご遠方からもたくさん参加していただくことができました。ご協力いただきました施主様、業者の方々のお陰をもちまして、無事、盛況にて終えることができました。誠にありがとうございました。

北欧に多く見られるスカーゲンという、屋根が大きく、より美しく見えるのが特徴の小屋裏利用タイプのフォルムです。経年美化が楽しみな素焼瓦に見合った亜鉛チタン合金の雨樋が、重厚感たっぷりぷり... 「 たかが雨樋、されど雨樋 」 しかも今回は、ご覧の通り石積塀。岡山で採石されたとのことですが、積み方が欧米化して...いい感じ。開口部には井戸水が垂れるようになっており、コケなどの植物と共に、成長変化が楽しみな庭のつくり方です!

丁度見学会当日は、東京で熱中症が100人以上出たというニュースが...今夏最高の不快な気候条件。井原市でも(外気温34℃湿度85%)でした。 先ず、来場者の方々の驚かれていたのが、この大空間だけではなく、エアコン(14帖用程度)1台で全部屋が清涼快適だったことです。しかも玄関からリビングへの間仕切り戸がない、玄関は頻繁に開閉という条件にもかかわらず...冷やし過ぎず、清涼感というほどここちよい室内環境。 断熱気密性能は、寒い地域だけではなく、西日本の地域にも必要だということを実感いただくことができた価値ある見学会とになり、大変嬉しく思いました。はっきり言って、国が出している断熱基準「次世代省エネルギー基準」や、ようやく2020年に義務化される基準では、とてもこのような清涼感は得られません!なぜなら、それらの基準はあまりにも、建物の断熱性能値「Q値 UA値 断熱性能 」が低く設定されており、「C値 隙間相当面積}にいたっては削除されているというありさま...ここに日本の住宅業界の根本的問題の一端が見えています!これらの基準は、住まう人の為の基準にはなっておらず、量産メーカー主導による国との偏った基準なのでしょう。大変、疑問になる部分です! 住まいづくりを追求してこられた、こちらの施主様との出会いも、本当に性能の良い家を求められてアイトフースにたどり着いたのがきっかけだったとのことは、後に知ることができました。 住まいづくりにあたって、最低限の知識として、建築する地域での断熱気密性能値がどれだけ必要なのかを知らなくては、涼温で快適な住まいづくりはできません! ※この中国地方に必要な性能値などに関しては、「S U M A I K U」スマイク住まいづくりの勉強会で詳しくお話しさせていただいておりますので、ぜひ、お気軽に参加下さい。

また、近年の熱中症の約40%は、家の中で発生しているということです。エアコン嫌いの方が多いので、我慢して、熱中症になるのも大きな原因の一つだと思います。しかし、エアコンが悪い訳ではなく、家の断熱気密性能があまりにも劣っているので、エアコンが強くがんばり過ぎなくてはいけない。冷え過ぎて身体に負担がかかる → エアコン嫌い。となるわけですが、そこのところは誤解されている方がほとんど...おそらく、日本のエアコンは世界一、性能とコスパが良いはずです。先進国の中で、最低の断熱基準が、日本の「次世代省エネルギー基準」(しかも義務化されていない)信じられないかもしれませんが...残念ながら...事実。構造躯体の断熱のみならず、開口部の窓やドアを含めての断熱気密性能が中国や韓国にも劣っているのです。

もちろん、家の性能ばかりでは、味気ないのは言うまでもありません。デザインや機能性もバランスよく 備わっていなくてはならないということが、アイトフースの住まいづくりです。 施主のOさんのご要望の一つは、どの窓からも庭が楽しめるということ。 当然、和室は地窓により庭に繋がりますし、玄関からは、石塀が見え、二階の子供部屋の窓にも植栽が額縁の絵のように美しく配置され楽しむことができます。外部からの視線を気にせず、できるだけカーテンを閉めずに庭と繋がり、開放的に広々とお住まいいただけるよう、内外部の関係性を考慮しての住宅設計に取組んでいます。

日本は海に囲まれ森林面積も多く自然が豊かな上、四季があることで食材が豊富、ファッションも楽しめる。おそらく衣食は最高レベルなのでしょう!夏は高温多湿で、一年を通してテラスでお茶したり、外が気持ちいい季節は思いの外少ない...どう考えても快適に住まうという観点からは複雑過ぎる気候だということを認識して、住まいづくりをしないといけないと思います。温暖とは平均気温を言っているのであって、冬の最低気温を無視しているように思う。温暖といわれる広島や岡山などの瀬戸内地域でも、雪が降ることも珍しくなく...寒い!むしろ、寒暖差が激しく身体に負担がかかるのが、西日本地域の冬季時の気候です。それらを証明しているかのようなデータ資料があり、冬季時に東日本より西日本で、浴室などでヒートショックで亡くなられる方が格段に多くなるという現実!温暖だからという理由で、断熱気密された住まいが少な過ぎるということです。

断熱や気密性能値がある水準より上回れば、このような大空間をつくっても涼温な室内環境を得ることができます!性能あっての住まいづくりが、快適な温熱環境のためには大前提となるのです。売りやすい家と住みやすい家は常に対極になっていると思うわけです!住まいづくりにおいて最低押さえないといけない知識があります。先ずは、「真実を知る住まいづくり勉強会」に参加いただくことをお薦め致します。 参加いただいても、その後イベントなどのお知らせをさせていただくのみですので、安心してお気軽に参加下さい。(アイトフースには営業マンという職種がありません。) 「S U M A I K U」 住まいづくりの勉強会で詳しく お話しさせていただいておりますので ぜひ、お気軽に参加下さい。 勉強会・イベントについての詳細はこちら